知ろう、備えよう、楽しもう!防災遠足【5/29】

2024.07.04 Thu

こんにちは、当館スタッフいのうえです。
当館では子どもたちや先生方へ向けた「防災遠足」というプログラムを提供しています。
5/29 にすだち学級さんが校外活動の一環として参加してくださいましたので、当日の様子についてレポートをお届けします！

防災遠足とは…？

おきのすインドアパークが実施する「防災遠足」とは、県内の教育施設（幼稚園・小学校）や児童福祉施設（保育園・認定こども園）を対象とした、防災に関する学びのワークとスポーツを組み合わせたプログラムです。
今回はこのプログラムの初参加者として、『徳島市すだち学級』の子どもたちが校外活動の一環として参加してくれました！

当日の様子を見てみよう！

館内ツアー

まずはじめに、当館のスタッフが防災館の施設設備について、館内を回りながらご説明します。

防水板と呼ばれる、津波の際に水が建物内に浸入してこないようにするものの説明や、
広域物資輸送拠点ならではの館内の仕組み、屋上のヘリポートを近くで見学したりなど
災害時の使用方法はもちろん、普段の館内の様子もご説明させていただきました。
※広域物資輸送拠点とは

こどもユレタキャラバン

施設見学から戻ってきた子どもたちを迎え入れたのは、「NPO 法人減災普及協会」が提供する地域減災教育プログラム「こどもユレタキャラバン」です。
このプログラムの運用には協会が認める指導員の資格が必要で、徳島で指導員資格を有するスタッフの方々が協力してくださいました！

こどもユレタキャラバンのHPはこちら！

まずは映像をみながら、こどもユレタキャラバンについて説明します。
こどもユレタキャラバンは、地震のゆれ体験と危険から身を守る学習を通して、子どもたちの安全向上と自立を促し、それを支える地域社会の未来をつくるプロジェクトとなっており、
「震災が起きたときに“生き残る”力を身につけること」や「危険への意識づけ」を目的としています。

次に、徳島で予想される2 つの巨大地震について、その震度や揺れの長さ、揺れによって起こる被害を学びました。
特製のパネルを用いて説明されており、分かりやすいイラストで記載されているため、子どもたちにも理解しやすい内容となっていました。

勉強のあとはいよいよ体験です！
みなさんは天井板の重さってご存じですか？
こどもユレタキャラバンでは、なんと実物大の天井板で実際に重さを体験させてくれます！
天井板は20kg ほどの重さだそうで、とてもじゃないですが子どもたちが持ち上げられるものではなく、
これが何メートルも上方から落ちてくるとなると、ぞっとしますね…
耐震補強されていたとしても、落ちてくる可能性は十分にあるそうです。
手で頭を守る、机の下に隠れるなど、子どもたちが想像する避難行動も様々でしたが、
実際に迫りくる危険に対して、その防御行動が有効なのかどうか？を、考えさせられる体験でした。

そして最後に、揺れの体験を行います。
NPO 法人減災教育普及協会が開発した専用のマットを用いて場所を選ばず、簡単に揺れの体験を行うことができます。

重要なのは、ただ揺れのすごさを体験するのではなく、
その揺れの中でどう逃げるのか？どんな姿勢なら動けるのか？まわりの危険を確認できるのか？という、
逃げるための、生き延びるための練習が行えるという点です。
子どもたちは周りからの応援を受けながら、しっかりと揺れから脱出することができました。
「もう1 回やりたい！」という声が子どもたちからあがり、
何度も体験するごとに姿勢の安定度が増し、落ち着いて逃げられるようになる光景が見受けられました。

スケート体験！

防災のことをしっかり学んだあとは、おきのすインドアパークを楽しんでもらう時間です。
今回はスケートを体験させてあげたいとのことでしたが、ドッジボールやフットサル、バスケットボールなど
ご要望に合わせてプログラムは設計します。
初めてスケートを体験する子どもたちが多く、最初はよろけながらでしたが、
30 分もすればみんな歩いたり、滑ったりできるようになっていました♪